瑞岩寺 zuiganji
根岸地区の曹洞宗の寺院。 後村上天皇の正平18年癸卯、羽州の住人佐藤正信五世の孫、土豪根岸彦九郎義信がその子春伊の娘が18歳で死んだのを悲しみ、その菩提を弔わんがために一寺を建立した。 南北朝時代、貞治2年(1363)、創建の寺院。 往古は壮大な堂宇を誇っていたが、寛文9年8月(1669)、火災に遭い多くを焼失したが、開山月泉良印禅師の真筆軸を始め、縁起一巻、亀椀、龍の鱗、天狗爪など同寺の栄光の歴史をしのばせる品々が残っている。 その後、安永年中に至って現在の本堂、山門を再建したが、今も規模、格式においてこの地きっての大伽藍と称されている。