深上の馬頭観世音 batoukanzeon
馬頭観音は馬頭大士馬頭明王といい無量寿の化身であるといわれている。馬頭観音は、三面八腎(さんめんはっぴ)で頭上には馬の頭を置き、怨念の形相をしている。馬頭を頂くのは菩薩が四魔を擢伏(ようふく)する大精進の天輪聖王の宝馬の如く表わすという。また、無明の諸障を食する意味だとも説かれている。六道の中畜生道を教化する観音であるという。屋代地区内にも10数基あると思われるが、観音信仰の厚さを物語っている。写真のものは昭和八年一月十一日吉日と刻まれている。 地区内にある古いものでは、寛永2年(1625)細越、天保15年(1844)細越、嘉永元年(1848)野手倉、嘉永2年(1849)相森、安政6年(1859)細越などがある。