竹堰 takezeki
この用水は、堰頭(せきがしら)の代々の言い伝えによると、江戸時代以前に開削されたもので、その年代は明らかでない。竹上区域は大谷地地帯南部に位置し、早くから開田されたものである。屋代川からの取水方法として渇水期には土俵等で堰止めて自然取り入れしている。昭和10年屋代川改修による付帯工事として樋管をコンクリート管に、樋門を角落しとし、屋代川を横断しコンクリート堰に改築した。本用水の区域は、竹森の屋代川右岸から大谷地地帯の間で、その灌概面積は40.4haで、果樹園が点在する。灌概期は4月15日より9月5日までで、特に代掻(しろか)き期に用水不足を来たすことから蛭沢ため池より補給し、非灌概期は水路維持と部落の雑用水、防火用水のために少量流す程度である。