イザベラバードと川西町 izaberabâdotokawanishimachi
イサベラ・L(ルーシー)・バードは、19世紀後半から19世紀末にかけて世界各地を巡ったイギリス人旅行作家です。 バードは、女性の「自由」が今より制限された時代に生き、「自由」を求めて広い世界に旅立った女性でもあります。 明治11年(1878)5月から12月にかけて横浜~北海道と関西などを旅し、それを記録した「日本奥地紀行」を出版します。邦訳者は、山形県置賜地方の小松町(今の川西町小松)に生まれた高梨健吉氏(慶応大学名誉教授)です。 本中に、「東洋のアルカディア」の記述があります。 明治11年7月11日から13日にかけて、 越後街道十三峠の諏訪峠を下り、川西町で宿泊した後、小松の町を含む「米沢の平野」(置賜盆地のこと)をとても気に入り、次のように表現しました。 「米沢の平野は、南に繁栄する米沢の町があり、北には人々がしばしば訪れる湯治場の赤湯があって、まったくエデンの園である。(略)豊饒(ほうじょう)にして微笑む(ほほえむ)大地であり、東洋のアルカディアである」「繁栄し、自立し、その豊かな大地のすべては、それを耕す人々に属し、圧制から解き放たれている。これは、専制政治下にあるアジアの中では注目に値する光景だ」「美しさ、勤勉、安楽に満ちた魅惑的な地域」「どこを見渡しても豊かで美しい農村」--。
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