屋代舘(新宿柵) yashirodate(niijukusaku)
屋代舘は大滝不動尊側の急峻な斜面の頂上部に5つの郭が連続する連郭式縄張りの山城である。その規模は東西に約300m、南北120mで、5つの郭もそれぞれが曲げ郭に囲まれた円郭式縄張りとなっている。屋代舘は置賜郡を背にし宮城県湯原側に開けた縄張りから置賜郡に入る敵を想定した舘と思われる。湯原側から急峻な縦堀を登ると左右の郭と正面の郭に包み込まれるようになっており、弓矢の的にされることが容易に想像でき、戦国の山城を実感できる空間である。